@article{oai:k-junshin.repo.nii.ac.jp:00000520, author = {濱崎, 千鶴 and ハマサキ, チヅル}, journal = {研究紀要}, month = {Mar}, note = {P(論文), 刺繍の技術は,人々が衣服を身につけた時代からあったが,上質の素材と高度な技術でなされるようになったのは中世初期からであり,これが最高潮に達したのは13~14世紀である。  教会刺繍と世俗刺繍を比べると,最初,刺繍などの装飾は世俗刺繍に多く用いられていたが,ヨーロッパにキリスト教が浸透し,また教会が権力と富を手にした中世においては,教会刺繍が繁栄した。教会刺繍に使用されていた技法の多くはイギリスの刺繍であるオプス・アングリカムである。この刺繍の技術指導の多くは教会で行われていた。貴婦人や娘たちは教会でキリスト教を学ぶとともに刺繍の技術をも修道女たちから学び,腕を磨いていった。皇帝や貴族,聖職者などから注文を受けると,彼女らはその求めに応じて金銀糸,絹色糸を用いて熱心に刺繍を施し,宝石などを散りばめた。その豪華さはとどまることを知らなかった。  教会に寄贈する人々も製作に携わる人々もこのことを通して神に近づき,神にささげるものとして最高のものに仕上げ,そのことによって自らの信仰をも強めていったのではないかと考えられる。}, pages = {93--105}, title = {カトリック祭服における刺繍史(Ⅲ) : 世俗刺繍及び人々との関わりを中心に}, volume = {32}, year = {2002} }