@article{oai:k-junshin.repo.nii.ac.jp:00000202, author = {佐々木, 亘 and ササキ, ワタル and Sasaki, Wataru}, journal = {研究紀要}, month = {Jan}, note = {P(論文), トマスによると,人間的行為は目的のために為され,その倫理的な性格は目的から受け取られる。目的は人間的行為の根源であり,終局である。その一方,人間的行為は意志と理性に基づくが,意志は至福である究極目的に密着しており,究極目的は意志のはたらきそのものを可能にする根源である。この限りにおいて,人間的行為は究極目的への運動という仕方で捉えられる。さらに,個々の人間は共同体の部分であるから,究極目的への運動は,必然的な仕方で共通の幸福である「共同善への運動」へと秩序づけられなければならない。したがって,究極目的への運動に関しては「目的の個別性」が,そして共同善への運動に関しては「目的の普遍性」が,それぞれ位置づけられることになる。かかる個別性と普遍性が,ペルソナである人間の超越性だけではなく,全体としての共同体の超越性をも可能にしている。我々は,個別性と普遍性のかなたに,ある種の永遠性を垣間見ることができるのであり,そこに,トマスの共同体論が有する現代的な意義を見出すことができると言えよう。}, pages = {1--11}, title = {目的の個別性と普遍性 : トマス・アクィナスの目的論に関する一考察}, volume = {41}, year = {2011} }