@article{oai:k-junshin.repo.nii.ac.jp:00000110, author = {鶴巻, 保子 and ツルマキ, ヤスコ and Tsurumaki, Yasuko}, journal = {研究紀要}, month = {Jan}, note = {P(論文), ビンゲンのヒルデガルトはドイツ・カトリックの聖ベネディクト会女子修道院長であり,直視の体験後,神学をはじめとして多くの著作と活動によって教会の内外で,また社会的にも大きな影響を与えた人物である。彼女の音楽に対する特有の見解を通して人間観と救いとの関係をも見る。彼女によれば,ミサ聖祭や聖務日課における音楽は,天上の歌と地上の歌が一緒になって神を賛えるものであり,大宇宙と小宇宙の共鳴を通して音楽による世界の調和が生まれ,この調和において霊魂の救い,癒しが生まれるという。音楽による調和によって人間は,究極目的である神への到達を目指して秩序づけられ,人間の霊魂はシンフォニーとなる。人間は神の被造物であり,他者のための存在であり,他に働きかけて神の創造の業を完成することを使命としている。音楽の基準は天上の音楽であることを理解の鍵にして,ヒルデガルトの言う真の音楽に有する力は,人間を創造主に向けて本来の姿へ再生させる働きがあるものであることを明らかにする。}, pages = {169--188}, title = {音楽のちからの一考察 : ビンゲンのヒルデガルトの音楽思想より}, volume = {37}, year = {2007} }